夢に見るのは

優勝パレードで、「まだ信じられない。今もまだ、目が覚めたら第4戦をまた戦う気がしてしまう」とレブロン

……そうか、第4戦なのか。

第7戦でもなく、第5戦でもなく、自宅で目覚めるシチュエーションだからホーム戦だという意味でも、大勝した第3戦ではなく、相変わらずがけっぷちだった第6戦でもなく、ホームを唯一落とした第4戦の前に気持ちが戻るのか。

それは悔いの残る試合だったということなのか、やり直したいという気持ちの表れか。

第4戦後半、どうにもキャブスには気概を感じられなかった。プレイが上手くいっていない時には闘争心だって感じられないに決まっているかもしれないけれど、とても諦めているように見えた。

そのことにとても絶望した。

よくそれを盛り返したな、と思う。第4戦と第5戦の間には私の知らないミッシングリンクがあるのかもな。ないのかな?

第5戦のあたまで、カイリーもバンバン決めたけれど、レブロンも最初から全開だった。1Qから12pt。第4戦でもっと引っ張るべきだったと思ったのかもしれない。とにかく第4戦では後半の得点が足りなさすぎた。

あのままシーズンが終わっていたら、本当の悪夢として、目が覚めたらきっと負ける第4戦を繰り返す夢を見ることになっていたのかもしれない。イリミネーションゲームの続く最中、インタヴューで必ずプレッシャーについて訊かれたレブロンは決まって、今そこで「プレッシャー」を受けている「チャンス」を喜んでいた。第4戦は苦かったけれど、結果としてはあそこで要らないものを削ぎ落とした。

良かったなー。優勝できて、本当に幸せ。