モリコーネ
原題はエンニオで、邦題はモリコーネ。
やっぱり日本人は苗字で認識するよね……と少し面白く感じ。
ひたすらモリコーネを褒める人々と、モリコーネの作品をコラージュしていくような映画なのだけれど、言葉のリンクを上手く繋いでいったり編集が上手くて。
全編通して流れるモリコーネの音楽に聴き惚れるし、意外と長いのに、気にならなかった。
私はモリコーネといえば、トルナトーレ監督だったんだけれど、むしろ新人だったトルナトーレにベテランのモリコーネが音楽を担当してくれて……と言うことで、トルナトーレの本人映像も思いの外若くてびっくりだった。
それにしても、作中、どこでニュー・シネマ・パラダイスが出てくるのかと待ち焦がれ、海の上のピアニストの一番好きなシーンがピックアップされ(やっぱりそれは肝のシーンなんだね〜!!!)、1900がタラップを降りかけるシーンとモリコーネがアカデミー賞の会場を歩く姿がリンクされたかと思うと、さらにそこから911に繋がったのには驚いた。
ラストエンペラーの受賞に、モリコーネの受賞が妨げられた年もあって、坂本龍一も好きなのでそこはうぐぐ。
しかし戦場のメリークリスマスではなくラストエンペラーで獲っているあたりが、アカデミー賞も直木賞かよ的な。
まあ、一つだけを選ぶとなると、どうしても色々あるな。