vsペイサーズ第1戦
延長戦、ゲームは1ゴールを取って取られる緊密した展開だった。しかし、残り10秒、ヒート2ptリード、相手オフェンスのボールをノリス・コールが奪ったのだ!
「勝った!」
その瞬間は間違いなくそう思ったのに、もつれあって転んだコールは、ボールを抱えこまずウェイドへ渡そうとしてしまったのをカットされて、そのまますぐ3ptシュートが放たれた。レギュラータイムの残り0.7秒に同点の3ptを決めたポール・ジョージだった。ボールは外れた。
だけどファールコールがあった。3本決まれば逆転されるフリースローだ。残り2.2秒、まさかの形勢逆転だった。
なにやってんの、ウェイド〜!!
八つ当たり気味に思ったけれど、ビデオを見ると、ウェイドのコンテントはジョージに当たっているようには見えなかった。
審判は時の運だとわかっているけど、まさかここで!?
それでもまだ、この痺れるシーンでポール・ジョージが3投とも決められるとは限らなかった。1本位外せ!
しかし呪い虚しく、エースは、ここできっちり全投を沈めたのだった。くそう、勝負強いなあ!(泣)
延長戦に持ち込まれた3ptの直前は、フリースローをあのレイ・アレンが外したことが勝負の綾だ。アレンがいつものように決めていればペイサーズはそもそも追いつけなかったのに!
残り2.2秒は、絶望的ではないけど、一瞬の勝負だ。1ゴールで充分だけど、1チャンスしかない。
レブロンがスローインを受けとった。反転するように向きを変えて、スルリとゴールへと詰めた。ディフェンスは後を追うように…つまり僅かに遅れた。レブロンのレイアップはお手本のように、決まった!!
最終スコア103-102
とんでもない試合だ。