ファイナル第2戦

勝負が決まった瞬間、レブロンが床にボールを叩きつけて咆哮した。

本当にひどく苦しい闘いで、残り3分12秒、11点をリードしたにもかかわらず、悪夢の再来のように同点に追いつかれた。ウォリアーズは私の思っていた以上に試合巧者だった。第1戦同様、ラストポゼッションはキャブスでここで1点でも入れられれば勝負がついたのに、レブロンのラストショットは決めきれないまま延長戦に持ち込まれた。

レブロンが疲れているのはわかった。4Q終盤からボールハンドリングは鈍くなっていたし、シュートも落ちていた。ここへ来てディフェンスは集中し、貰えていいはずのファールがコールされなかった。ジャンプボールではやり直しが認められずバイオレーションを取られて相手ボール。

ものすごいストレスだったろうところを、すべて呑み込んでプレイを続ける彼に、私はただ本当に痺れるように感動していた。勝って欲しかった。報われて欲しかった。

勝利した瞬間の激しいアクションに、多分まだまだ束の間にすぎないのだけれど、息をついた。

おめでとう。ひとまず1勝だ!