vsスパーズ ファイナル最終戦

レブロン、ファイナルMVP二連覇!

 

 

正確には「ヒート、ファイナル二連覇!」

うん。わかっている。それに、それを望んでもいる。まあ、ヒートというか、私にとっては 「レブロンのいるチーム」のファイナル二連覇 だけど。

 

2007年にはスイープされたスパーズから、今回ぎりぎりのところで勝利をもぎとったことが、その全ての流れが、歴史と呼べるだけ偉大な、なにか大きなとてつもなく特別なことだと感じられる。

 

たとえば本当にここにきて、この長いプレーオフの間痛々しいほどのスランプにあったバティエが大活躍してみせたことや、当然に凄まじい代替の利かない活躍をしたウェイドの存在や、0得点というある意味徹底した記録を残したけれどそのディフェンスが不可欠だったことが明らかなボッシュや、アンダーセンのダンカンとのマッチアップは奇跡みたいだったし、チャルマーズの切れ込みの鮮やかさ、他、今日目立てなくてもこのプレーオフのどこかで勝利を引寄せたチームのメンバーの力が揃ったから、レブロンのいるチームは優勝できたのだ。

ベンチワークも素晴らしかった。

でも、そのチームにはレブロンがいなければ、やっぱり優勝なんか出来なかったのだ。

 

自家撞着みたいなことになっているけれど、チームがあってレブロンがいて、レブロンが地上最強のバスケットボールプレーヤーみたいに称えられて、それも本当だけど、でも全然万能じゃなくて。

「オハイオ生まれのレブロン・ジェームスなんだ」って説明した。

あなたへの批判やプレッシャーに対してどう感じているかという質問に対して。少し噛み合わない、同時にそれしかない答えを返した。

ちっぽけな、何も持たないような、打ちのめされたことのある存在であり、同時に恵まれた、類い稀な、愛する、全てを賭ける、最上の物を持てる存在であることを、ちゃんと自分で知っている人だ。

 

それだけの栄光を身に受けるだけの値打ちが、ある人なのだ。