ファイナル GAME1

アウェイでの1敗はそこまで悲観することではない。

だが相当に勝負の目があったラストポゼッションで決め切れなかったこと、そこへ至るまでの攻撃パターンがほぼレブロンアイソレーション一辺倒だったことに焦燥を覚える。

今日はレブロンが高確率に決めていたからこそ競ったのだとすれば、シュートタッチが落ちてしまえばそれでもう望みがない。せめて今日のように、レブロンが1人で勝負を決めるほど活躍をした日には、勝ちを拾っておかなければ先がない。レブロンさえ抑えれば勝てると評価されるチームに逆戻りだ。ある意味、それが一番レブロンの根源的な疵でもある。

後半にはもうウォリアーズはキャブスのディフェンスにアジャストしてきていた。リバウンドも結局ウォリアーズに上回られてしまった。このまま続けると勝てない。向こうの方が多彩に動ける。それは悔しいけれど確かだ。少なくとも今日、4Qまでは拮抗出来ていたのは、キャブスのディフェンスの多様性のおかげだった。トンプソンのリバウンド、シャンパートのスティール、カイリーのブロックに驚かされた。そこへレブロンが半分くらい一人で得点を稼いできて引き分けさせた。

けれどOTは最初の2本を失敗した後、完全に流れを失ってしまった。カイリーが抜けた後は完全に集中力を失ってしまった。

そうだ、なんとか1週間かけて回復させてきたカイリーが、また足を傷めた。もうこのファイナル、出場が出来ないと発表があった。

絶望を、したくない。

まだアウェイの1敗で。

だけど、ふさがった扉の前に立たされている心持ちがする。

また辛い日々が始まるのだ。